それは嘘か、思いやりか――介護の“やさしい選択”を語る
ある午後のこと
「お孫さんから、お手紙が届いていますよ」
そう声をかけると、彼女は目を丸くして、ゆっくりと笑顔になった。
「まあ…うれしいわねぇ」
震える手で便箋を受け取るその姿に、私は少しだけ胸が痛んだ。
その手紙は、私が書いたものだった。
彼女のご家族からの連絡は、もう何ヶ月も途絶えている。
「嘘をついてしまった」と思う瞬間は、いつも心に残る。
でも、彼女が手紙を読むときの表情は、まるで春の陽だまりのようだった。
「おばあちゃん、いつもありがとう。今度、学校で介護について学ぶよ」
そんな一文に、彼女は涙を浮かべていた。
私は、彼女の孤独を少しでも和らげたかった。
それは、私の勝手な思いやりだったのかもしれない。
手紙を読み終えた彼女は、そっと便箋を胸に抱きしめた。
「この子は、やさしい子なのよ。昔からね」
そう言って、何度も何度も読み返していた。
その姿を見て、私は思った。
あなたなら、どうしますか?
介護の現場では、正しさよりも“やさしさ”を選ぶ瞬間がある。
それは、誰かを傷つける嘘ではなく、誰かを守るための言葉かもしれない。
あなたなら――
「お孫さんからの手紙」、渡しますか?
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