あるある介護シリーズ 第5話「片付け上手」に程がある話し
利用者さんの部屋に入ると、いつもきれいに整頓されている。
「今日もAさんの部屋、きれいに整ってるなぁ」
※部屋は整頓されているが、テーブルの上が妙に空っぽ
でも、よく見ると…
・ティッシュが冷蔵庫に
・お薬が引き出しの奥に
・リモコンが洗面台に
「片付けたつもりなんやけどなぁ」
その言葉に、スタッフは苦笑い。
片付け=“しまうこと”になっている利用者さん。
でも、その“しまい方”が予想外すぎて、毎日が宝探し状態。
スタッフ:「リモコンがない…」
利用者さん:「あれ?昨日ちゃんと片付けたで」

スタッフ
あれ?ティッシュもリモコンも薬も…ない?」
※スタッフが冷蔵庫を見つめる
冷蔵庫を開けると、ティッシュとリモコンが入っている

スタッフ
……冷蔵庫に入ってました
「……冷えてるティッシュとリモコン!?」
冷えたティッシュと一緒に、なぜかリモコンが鎮座していた。

Aさん
「空いてたから、ちょうどええと思って」
「あらまぁ、冷えててええやろ?」
スタッフ(心の声):「Aさんにとって“片付ける”は“しまう”こと…場所は関係ない」
スタッフは笑いながら、引き出しの奥から薬を発掘。
洗面台の下には、昨日探していたメガネがひっそりと眠っていた。
Aさんにとって「片付ける」とは、「見えないところにしまうこと」。
それが冷蔵庫でも、洗面台でも、引き出しの奥でも関係ない。
「片付けたつもりなんやけどなぁ」
その言葉に、スタッフは今日も宝探しのような一日を始める。
でも、そんなAさんの“しまい方”に、どこかほっこりしてしまうのも事実。
介護の現場には、予想外の“片付け上手”が今日も元気に暮らしている。
